お嬢様、今夜も溺愛いたします。



美里さんと同じく、外見じゃない。

ずっと内面を見ていてくれたことが何よりもうれしくて。


そんな時に決まった、大事な手術。


これからの人生をどう歩めるかの分かれ道となる手術だった。


美都のために。

この子の笑顔をいつまでも傍で見られるなら、何だって頑張れる。


どんなにつらい治療も、手術も。


美都が待っててくれてる、応援してくれてると思ったら、負ける気なんかしなかった。


美都の作ってくれたお守りを握りしめて臨んだ難しい手術。

無事成功して、これからは入院なんかしなくていい、病院に来なくて良くなるよ。そう言われてすぐに美都に報告しようと思ったけれど。


俺の手術が終わってからは姿を見せなくなってしまった。