お嬢様、今夜も溺愛いたします。



それから私は病院に行く度によるくんに遊んでもらっていた。


最初はぎこちなかったよるくんだったけど、日を重ねるごとにすぐに仲良くなって。


時には宿題を教えてもらったり、よるくんは病院食を、私は持ってきたお弁当を一緒に食べたりしていた。


あの時はよく分からなかった感情だけど、今ならはっきり言える。


私の初恋はよるくんだった。

黒髪で容姿もクラスのどんな男の子よりもかっこよくて。


最初はなかなか話してくれなかったけど、徐々に打ち解けて仲良くなって。


見た目は冷たい印象だけど、勉強を教えてくれたり、遊んでくれたり。


本当に優しくて。


憧れのお兄ちゃん、じゃなくて私はあの頃本当に大好きだったと思う。


でも長い時間は続かなかった。