お嬢様、今夜も溺愛いたします。



「こっちきて」


背後から聞こえた声もどこか震えている気がして。


俯いたまま十夜さんのベッドサイドに近づいた。


そして……っ


「美都……っ」


ぎゅっと背中に回った腕に力がこもって、もう一度その声が耳元で聞こえた瞬間。


「よるくん……っ」


私の封印したはずの過去が、全て解き放たれたように目の前でフラッシュバックした。