お嬢様、今夜も溺愛いたします。



心が癒しを求めている。


十夜さんに、大丈夫だよって。

安心していいよって言ってほしかった。



「っんとにお嬢様は……」


余裕がないというように歪んだ顔が、一瞬ドアップになって、すぐに離れた。


「私を求めて下さってるのは死ぬほど嬉しいんですけど、今はこれで我慢です」


「は、い……」


言った後でむくむくとこみ上がってきた恥ずかしさに俯くと、ふっと耳に息がかかった。


「全てが終わったら遠慮なく、全身可愛がってあげますのでそのつもりで」


「っ!!」


獰猛な鋭い眼差しと、とんでもない色気を放つその雰囲気に。


「やっぱりなし、とかありですか……?」


なんて聞いてみたけれど。


「ん?」

最上級の微笑みがそこにはあって、私はますます顔を赤くしたのだった。