お嬢様、今夜も溺愛いたします。


本当は、早く言いたい。


十夜さんが好きだよって。

十夜さんにふれてほしいって。


でも今はだめ。


この件がちゃんと片づいてからじゃないと晴れやかな気持ちで言えないから。


「十夜さん」


「ん?」


リムジンの手配をしていた十夜さんのエプロンをクイクイっと引っ張る。


「その……この件が片づいたら、たくさんキス……してくれませんか」


「えっ?」


「最近十夜さんにふれてもらえてなくて、寂しいっていうか……」


普段なら絶対いえない、甘えた言葉。

でもそれが言えるほど今は心が疲れきっていた。


「あー……もうっ、可愛いこと言わないで下さい。我慢、できなくなります」


「今なら誰も見てないですし、いいんじゃないですか……?」


「っ!!」