お嬢様、今夜も溺愛いたします。



あれから3週間。


「なぁなぁ、いつになったら付き合ってくれんの?」


「………」


最近の私は口を開くことはもちろん、目を合わせることさえしなくなった。


「なあってば」


「………」


いくら話しかけてきても答えない、反応しない。


「美都ちゃーん」


ただ黙々と作業をこなすだけ。


「俺のこと嫌いになっちゃった?視界にも入れたくないくらい嫌になっちゃった?」


「………」



「こんなに好きなのに、なんの反応もしてくれないの?」


「………」


「なあ、美都ってば」


「………」


美都美都美都。

美都ちゃん美都ちゃん美都ちゃん。


十夜さんに呼ばれるのはあんなにも嬉しくて幸せなのに、この男に呼ばれるとまるで呪いの呪文でもかけられてるかのように気分が悪くなる。