お嬢様、今夜も溺愛いたします。



もう、限界だった。

私がいようがいなかろうが、毎日毎日お店に来て伝言を頼んだり、甘い言葉を言われたり。


全てが嫌で気持ち悪くて。

拒絶してるのに、全然凹む様子がない。



出禁にしようって話も出たけど逆ギレされて何されるかも分からない。



「今度さ、俺んち来ない?
付き合ってた時、最後までできなかったじゃん?」


なんて言われた日には。


「あ?」


十夜さんが片手でガラスの花瓶を割ってた気がする。


もう、むりだ。

ストーカー化し始めた元彼に、身も心もとっくに限界を超えていて。


尚且つ一緒にお店にいる十夜さんたちにまで嫌な思いをさせていることが、ほんとうにつらくて苦しくて。


殺意まで芽生えそうになるくらい、あの男が憎くて仕方なかった。