「お帰りいただけますか、お客様。
お嬢様はもちろん、他のお客様のご迷惑になりますので」
「別に俺は花見てるだけだし、十分お客様だろ?」
フンっと鼻を鳴らすその姿に、十夜さんの怒りでお店の中が絶対零度になった気がする。
そんなこんなで、いくら嫌だ、迷惑だと言っても足繁く通ってくる。
「これ、プレゼントで」
「かしこまり、ました……」
身構えてたらその日は普通にお客さんとしてやってきたようで、ラッピングをお願いしてきた。
「ではこちら、完成致しましたので……」
「それあげる」
「は?」
「バラ3本の花言葉は、告白、愛しています、でしょ?受けとってよ」



