お嬢様、今夜も溺愛いたします。


それからというもの。


「美都、俺と付き合ってよ」


「お断りします」


「今度どっか行かない?」


「暇じゃないんで」


「俺の本気伝わってない?」


「本気以前にあんたの目的はお金でしょ」


来る日も来る日も飽きずにお店にやってくる。


「昨日も来てたよあいつ。
暇なの?」


「さあね。
あんな男の日常なんて、天と地がひっくり返ってもどうでもいい」


私がいない日でも、デートしてくれるよう頼んでほしいだとか、買ってきたプレゼントを渡してほしいだとかを紗姫に言ってくるらしく。


挙句の果てには……


「店員さん、この花なんですけどアレンジメントをお願いできますか?」


「かしこまりま……」


「ねぇ、そんなの他のやつに任せてさ俺と出かけない?」


お店をほっぽり出すことをすすめてくる。