「お嬢様がいない日は適当にあしらう。いる日は徹底して守る。それで行こう」
一色さんの意見にみんなが賛成する。
「本当にすみません、私のせいで……」
あんなやつと付き合ったせいで、今こうしてみんなに無駄な心配をさせてしまってる。
「そんなこと気にしないで下さい。
私たちはお嬢様だからここまでするんです。大好きだから、大切だから、守りたい」
「そうそう!
大好きな美都のためなら俺はなんでもやるよ」
「私も!
紗姫ちゃんと仲良くしてもらってるし、力になれることがあったらなんでも言って」
「俺も。お嬢様には指一本ふれさせない」
「お嬢様。
だから安心して、私たちに任せて下さい」
「はい……っ」
優しい言葉と眼差し、そして笑顔に、冷たくなっていた心がじんわりとあたたかくなる。
「お嬢様」
「十夜さん?」
「この件が片づいたら……続き、聞かせてくださいね」
「っ!!」
3人には聞こえないくらい小さな声で囁いた十夜さん。
「はい……」
ふっと笑ったその顔はいじわるだけど、でもとっても優しい私の大好きな表情だった。



