お嬢様、今夜も溺愛いたします。


「まあ、いいよ今は。
あんな振り方したんだし、一筋縄でいくなんてはなっから思ってないし」


「どういうこと」


「この間一緒にいたやつって、彼氏?」


「だれのこと」


「同じ星水学園の制服のやつと、黒髪のタキシード着たやつ」


「……彼氏じゃない。
でも私にとって二人は、言葉じゃ説明できないほど大事な人」


紗姫も十夜さんも。

あんたとは違って私に生きる希望を教えてくれた、救ってくれた人だから。


感謝してもしきれないほど、大切な人。 たち。


「ふーん?
なら、現在進行形で彼氏はいないってことか」


ニヤニヤ笑う顔が気持ち悪くてしょうがない。

だいたい腕をついて告白ってなに?

信じられないのにもほどがある。



私は十夜さんが好き。

この気持ちは誰にも負けないから。



「お引き取り下さい。
これ以上あなたとお話することはありません」


それだけ言って奥に引っ込んでしまおうとしたのに。


「俺は諦めないよ。
じゃ、また来るから」


不敵に笑って帰っていった。