お嬢様、今夜も溺愛いたします。



紗姫にも、十夜さんにも言われたこと。


皇財閥のお嬢様だと世間の人にバレた以上、お金目的で近づいてくる人もいるって。


現にお母さんが小さい頃、それで怖い目に合ってる。


「ははっ、ほんとに信用されてないんだな俺」


「当たり前でしょ」


苦笑するやつを私は睨みつける。


「あんたと付き合うなんて死んでもありえない。
お帰り下さい」


さようなら。

その意味を込めて告げたのに、やつはただふーん?と何かを含んだ笑い方。



「……なにがおかしいの?」


「ん?だってさぁ、俺と付き合ってた時はあんなに無理してる感じがしてたのに、今はまったくそれがないなーと思って」


「は?」


「自然体っていうの?
なんかちょっとそっけない感じとか思ったことを口にするところとか、いいね」


言っている意味がさっぱり分からない。

だれか翻訳して……