お嬢様、今夜も溺愛いたします。


「大丈夫。
最後まではしない」


「やっ……んぅ……っ」


優しく囁かれたと思ったら、また塞がれる。


「あー……やば。
ほんっとえろい……」


耳を甘噛みされて、首を熱い何かが伝う。


「っ……んっ」



今になってここが、大学の教室であることを自覚して。

声を出してしまっていたことが恥ずかしくて。


「声、我慢してる?」


首に顔をうずめていた十夜さんがふっと顔を上げた。


「大丈夫。
俺しか聞いてない」


「で、でも……っ」


「ここら辺に人が来ないのって、カップルのたまり場になってるからなんだよ」


「えっ……?」



ふわふわ浮上する意識をなんとか取り戻し、乱れる呼吸を整えようと、吸ってはいてを繰り返す。