「そんな顔して教えて、とかマジで犯罪級の可愛さ」
そっと腕を持ち上げられて、こうですよと十夜さんの首の後ろへ回される。
「こうすれば、もっとお嬢様と密着できる。
余すことなく抱きしめることができる」
余裕のない、欲に濡れた目が私を射抜いて。
「お嬢様、もっとキスしてさしあげます」
また顔を近づけてきたから。
「だ、だめですっ……」
慌てて私は顔を横に背ける。
「なぜです?」
不機嫌になるのが分かったけど、これ以上はだめだともう1人の自分が囁く。
「だって、おかしくなりそうで……っ
なんかふわふわして、気持ちよすぎて……っ」
目も潤んで、自分でもなに言ってるのかわかんないほど頭が回ってない。
十夜さんのキスは甘くてずるくて。
毒みたいに全身が甘く痺れて。
気を失っちゃいそうなほど、愛がこもってるから……



