お嬢様、今夜も溺愛いたします。



「なっ!?」


「ほら、はやく。
お嬢様からきてください」


ポンポンと膝の上を叩いて、にっこり笑って見つめてくる。



「……いやだって言ったら?」


「私がそれを許すとでも?」



ほらはやくと両手を広げられて、顔が一気に赤くなるのが自分でも分かる。



「さっき一色と仲良さげにしてたばつです。
お嬢様から私にぎゅーってしてください」


「っ〜!!」



こんなにクールで冷たい雰囲気の人の口から出てくる単語とは思えない。


恥ずかしくて視線を逸らそうとしても。



「お嬢様。
私ははやくお嬢様を補給したいのです。
存分に愛でたいんですよ」


「………」



だから、ね?

ちょいちょいと手招きされ、必然的に足は十夜さんの方へ。


「ひゃっ……!!」


目の前までいくと、両手を脇の下に入れられて、ストンと膝の上に乗せられる。


「こっ、こんな格好……っ!」


正面から抱き合ってるんじゃなくて、跨る状態。

目の高さも同じで、恥ずかしさが増すばかり。