同時に、後ろからぎゅっと抱きしめられた。
「きゃーーーっ!!」
「黒木さまぁぁぁーーーっ!!」
バタバタバタッとあちこちで女子がピンクな悲鳴を上げて倒れる音がする。
ひいぃぃぃーー!!
「さっきから、なにをそんな楽しそうに話してるわけ?」
「ん?お前の頭ん中はエロしかないって話」
「美都の前で下品な話してんじゃねーよ」
「だって事実だろ!」
「そうだそうだ!
どうせ、美都ちゃんとふたりっきりになったら手出しまくってるんでしょ!」
「それは否定できないな」
「ちょっ、十夜さん!?」
さも当たり前のように頷く十夜さんに、いっぱいいっぱい。
「こんなとこで道草くってないで、さっさと仕事戻れ。俺と交代」
「はいはい」
「分かりましたよーだっ!」
またねと笑顔で手を振ってくれる二人に、私も慌てておじぎをする。
「えー黒木こっち来んの?
なら俺、界んとこ行くわ」
吐き捨てるように言った紗姫に、にっこり微笑む十夜さん。
「そうして下さい。
私はお嬢様とふたりで過ごすので」
「うっぜええええーーーっ!!」
「あっ、紗姫!?」
べーっと舌を出した紗姫は近くにいた界さんの所へ走っていく。



