お嬢様、今夜も溺愛いたします。



「え、いつの間に黒木と婚約したの?」


「しっ、してない!
してないから!」


なにいってるの十夜さん!?

見てるこっちが恥ずかしくなる発言ばかり。


他校の生徒じゃなくて、お嬢様相手でもそれは一緒。ずっと険しい顔をしているだけ。


話しかけられてもスパッと会話を終わらせるし、目すら合わせようとしない。


「黒木のやつ、やばすぎだろ」


唖然とする紗姫の横でウンウンと頷く私。


「ね?
あいつは本当に美都ちゃんのことしか見えてないから」


「ほんっとにそうよね!
今日出てもらうのだって、説得大変だったんだから!」


「月菜さん!」


「はい、どうぞ!
アイスティー2人分ね!」


「ありがとうございます」