お嬢様、今夜も溺愛いたします。



だんまりを決め込むだけで、なにも反応しない十夜さん。


「あの、ちなみにですけどそれに界さんって入ってるんですか?それに一色さんも……」


一色さんは執事ではないけど、一応SPという形で皇家にいる。


そこら辺はどうなんだろう?


「界さん?ああ、八神家の?
もちろんいるよ!一色さんって……ああうちらのいとこの!執事ではないけど、当日は人が多いことも考えられるから、お願いしててOKももらったよ!」


「そうなんですか……」


界さんはきっとメイド服だろうし、一色さんはいつものスーツじゃなくて、執事服なんだよね?


うわぁ、めちゃくちゃ見たいかも……


「あの、それって学園高校の生徒も入れます?」


「もちろんだよ!
内部の生徒も大歓迎!」


なら紗姫誘っていこうかな。

2人の姿、見てみたいし。


「やるよ」


「えっ!?」


唐突に聞こえたその声に隣を見ると、それはもう不機嫌な顔の十夜さんが。