「喜んでもらえたようで、良かったです」
十夜さんがぎゅっと私の手を握った。
嬉しそうなその声に胸がきゅんと高鳴る。
「じゃあせっかくですし、行きますかお嬢様!」
「えっ、ど、どこに?」
「ここ、見る限り花畑しかないように思えますが、他にも植物園とか色々乗り物もあるレジャーランドらしいんです」
「えっ!そうなんですか?」
やばっ、めちゃくちゃ楽しそうっ!!
ジェットコースターに、観覧車に、メリーゴーランド。
考えるだけでワクワクしちゃう!!
嬉しさと楽しさでいっぱいの私に、十夜さんは柔らかく微笑んだ。
「行きましょうか?
お嬢様、デートのお時間です」



