お嬢様、今夜も溺愛いたします。



ぎゃあああーーーっ!!

悲鳴なんて上げれるはずもなく、踏みとどまることもできなかった私は、ボスンっと十夜さんの体の上へ。


な、なにこの体勢!!


これじゃ私が十夜さんを押し倒してるみたいになってる!!


「っ〜!!」


ぼぼぼっと熱くなる頬にハッとする。


落ちつくのよ、美都。

ここは冷静に、冷静に。


よし、まだ起きてない。

十夜さんが寝ている間に、さっさとベッドから降りなきゃ。

ゆっくり音を立てないように四つん這いになった瞬間。


「離しませんよ」


ぎゅっと腰に腕が巻きついて、またもや十夜さんの体の上へと逆戻り。


ゆっくり開かれていくその目が私をとらえた。



「朝っぱらから私を襲おうだなんて、随分大胆なことをしてくれますね、お嬢様」


「ち、ちがっ……!」


至近距離で視線が絡まり上体を起こそうとするも、不敵に笑う表情から離す気はないのだと知る。