お嬢様、今夜も溺愛いたします。



「んっ……!」


下から上へ、手首から二の腕へ。

キャミソールだけでむき出しになったそこを、ゆっくりなぞられる。


「ほんっと、可愛い反応をされますね。
声もずっと聞いていたいくらい、あまい……」


「ひゃっ……ぁ」


上下していた指がネグリジェの裾を少し上へと持ち上げ、太ももを撫であげた。


「あー、ほんっとやばいな」


「んっ、ちょっ……」



唇をペロッと舐めて、次は私の肩からキャミソールの紐を下ろそうとする黒木さん。



「待っ、待って……」


「待たない」


なんとか抵抗しようと手を伸ばしても、頭の上でひとまとめにされるだけ。


「あっ……!」


またもや耳に落とされたキスに、体温が一気に上昇していく。


「このまますべて俺のものにして、美都をずっと俺の腕の中に閉じ込めておきたい」


「っ!?」


すっと目を細めて囁かれる声に、鼓膜も、身体中がぶるっと震える。


「俺だけを見て、俺でもっといっぱいになって」


敬語が外れ、私の名を呼ぶ黒木さん。


「美都のすべては俺と共にある」


もう、目が離せない……