お嬢様、今夜も溺愛いたします。



「あ、あの………」


まだわーわー言ってる3人に、おそるおそる声をかける。


「どうされました?お嬢様」


「うっわ!!
俺と界との扱いの差よ!!
うっぜええええーーーー!!」


「ちょっと紗姫ちゃん!
十夜に嫉妬なんてしないで!!」


「こんな男にするわけねーだろ、ばか!!」


「やだ、怒った紗姫ちゃんも素敵!!」


「お嬢様?どうされました、お嬢様?」


後ろからのぞきこまれた甘すぎる瞳。

胸元に回された力強い腕。


それと、耳元で名前を呼ばれた破壊力。


こんなに目立つ容姿の人に囲まれてるおかげで、さっきからずっと食堂中の注目の的。



「わた、し……私……」


「お嬢様?」



ガタッと勢いよく立って、黒木さんから距離を取る。




「……ちょっとトイレ行ってきますっ!!」



もう、逃げるしかありません。