涙に逢うまでさようなら

数日後の日曜日、なっちの友人の極一部である十四人が雑貨屋HEROに集まった。

「すごいじゃあん。みさっちょがついに社長になるよ?」

静子さんの声を合図にしたように、皆がわたしの顔を熱くさせた。

「待って、誰から入る?」

静子さんの声に、ここさんが「じゃんけんで勝った人から行こう」と提案した。

皆が集まっていく中、「絶対負けたくない」と誰かが言った。

「みさっち大人気だね」

なっちの言葉に「なっちのおかげだよ」と返すと、右隣に人の気配を感じた。

そちらを見ると、姉御さんが立っていた。

「姉御、じゃんけん参加しないの? 最後になるよ?」

急かすなっちを無視し、姉御さんは「頑張ってね」とわたしの肩を叩いた。

「いろいろな人、救っていきます」と頷くと、じゃんけんの輪から「姉御さん不参加ですかあ?」と誰かが言う。

「参加しますとも」と言いながら、姉御さんは輪へ駆け寄った。