涙に逢うまでさようなら

しかし、それでも大翔の方は特に困っていないのか、彼から連絡がくるといったことはなかった。

なんの行事もない十二月は、なっちと雑貨屋のことを考え、家では一人手芸に励んだ。

久々ののんびりした日々は、少し退屈にも思えた。

土日に大翔の家に行くという行事もなくなってしまったせいかもしれない。


学校生活が再び慌ただしくなる合図となったのは、二月に入ったことだった。

わたしやなっちにとっては専門学校最後の二か月間である。

それに加え、二月には今年三度目の各種資格の試験が行われる。

前回まで行われた計五回の試験で毎回少しずつ背伸びしていたため、最後に残った資格はそれほど多くなかった。


各種資格の試験のあとには、後期末試験が待っていた。

なにゆえ同じ月に何度も試験に追われなければならないのだと思いつつ、後期末試験も片付けた。

やはり、試験などというものは一つも面白くはない。

特に、前後期末試験は失敗するわけにはいかない。

普段どれだけ真面目に授業を受けていても、試験の結果が悪ければ卒業はできない。

どうせ、どいつもこいつも試験の結果でしか人間を見られないのだ。