涙に逢うまでさようなら

五月に入ってからは、学校生活の方が輪を掛けて慌ただしくなった。

翌月に各資格の試験があるからだ。

卒業後に自力で取得する資格の数をなるべく減らしたいわたしは、今度の六月のうちにいくつか試験を受けようと考えている。

もちろん、資格の取得など独学でも構わないという考えは今もしっかりある。

しかし自分が専門学校に通っているとなると、そのための学校に通っているのだから

そこで取得できる資格は根こそぎ頂戴しておこうという、使えるものは使わねばの考えの方が強いため、

五月の放課後は学校での教材とのにらめっこにほとんど費やされた。


六月はいろいろな試験と闘い、一か月間の夏休みが明けた八月のある一日はオープンキャンパスで人の出入りが激しく、九月には前期末試験が行われた。

前期末試験が済んでほっとしたのも束の間、十月には再び各種資格の試験が行われた。

学校生活が落ち着きを取り戻したのは十一月に入ってからだった。

その頃にある騒ぎといえば就職の研修会くらいだ。

その頃になって思い出した。

毎週土曜日と日曜日の決まりであった大翔の家に行くのを忘れていた。