涙に逢うまでさようなら

家へ帰ると、すぐにシャワーを浴びた。

髪の毛を拭きながらベッドに座り、後ろに倒れる。

いっそこのまま眠ってしまいたいという考えが浮かんだ直後、少し前にも同じようなことを考えていたことを思い出した。

なにか食べておかねばと、存在を思い出した駄菓子を食べたのだった。

重たい体を起こし、力を入れたがらない脚に力を入れ、立ち上がる。

確かスルメとチーズが一つずつ残っていたはずだと思い、カップ麺とともに紫色のかごに入っている袋を覗いた。

記憶のままのものが入っていた。

この中の駄菓子を食べて眠るか、カップ麺を一食すすってから眠るか。

十対零でカップ麺をすするなどという面倒なことはしたくないが、今感じている疲労感がなにも食べていないに等しい数日間のせいであるならばと思い、カップ麺を一食、テーブルの上に放った。

テーブルの前に座り、かやくをあけたカップ麺にポットの湯を注ぎ、スルメをしゃぶりながら落ちる水色の砂を眺める。