僕はキミの心臓になりたい




涙を流した感覚で目が覚めると

真っ白い天井と点滴の袋が見えた。


呼吸してる……


もうダメかと思ったけど、まだ生きてたんだ。


横に人の気配がして、目だけ動かして隣を見た。



「羽賀くん……?」



羽賀くんがベッドに伏せて眠っていた。



もしかして駆けつけて来てくれたの?


そっと羽賀くんの髪に触れると

羽賀くんが目を覚まして私の顔を覗き込んだ。



「美羽!気がついたか?よかった……」



羽賀くんは安堵の表情を浮かべて、私の髪をなでた。


「廊下で倒れてたところを

偶然タカが見つけて、病院に運ばれたんだよ。

俺もタカから聞いて、急いで駆けつけたんだ」



タカさんが見つけてくれたんだ……


あのままずっと見つけられなかったら

私はもうこの場で呼吸してなかったかな?



「俺、目さめたこと美羽のお母さんと先生に伝えてくるな」



そう言って行こうとした羽賀くんの腕を掴んだ。


「行かないで……」



彼の動きが止まった。



「美羽?」


「そばにいてほしいの。お願い」