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同じだと思った。
さ迷うような不安定さも、感情に押し潰されそうな顔も。
『柴田だから助けた。危なっかしくて放っておけなかった』
アイツは俺と同じ瞳をしている。
柴田が帰ったあとの玄関はひどく濡れていた。
せっかくタオルで拭いたというのに、なにやら柴田は慌てて出ていってしまった。
「へっくしゅんっ……」
ずぶ濡れになっていた身体が今さら寒くなって、俺は制服を脱ぎ捨てる。そのまま乾燥機能付きの洗濯機へと入れて、スイッチを押した。
――『……美憂は私の双子の姉だよ』
あまりに柴田は弱い声だった。
柴田と美憂になにか関係があることは分かっていた。
それで、きっと妹なのだろうということも。
名字は違うし、同い年だし、疑問はたくさんあったけれど、それらのことよりも柴田を妹だと認めてしまったほうが辻褄が合うことが多い。
素直じゃないけど可愛くて。それで美憂が大好きと言っていた妹。
それが柴田だったなんて……まだ信じられない気持ちもあるけど。



