きみとなら、雨に濡れたい




中学に入学して2か月が過ぎていた。

先日梅雨入りが発表されたことで連日連夜雨ばかり。おかげで洗濯物がちっとも乾かない。


「和香ちゃん、洗濯できるようになったの!?」

美憂は今日もうちに遊びにきていた。なにをするわけでもなくテレビを見たり本を読んだり、こうして私がなにかするたびに驚いたりする。


「お父さん仕事でいない日が多いから私がやるしかないでしょ」


前の家では家のことはすべてお母さんがやってくれた。なので最初はお父さんとの生活はけっこう大変だった。

でもやってくれる人がいないと必然的に身体が覚えていくんだなあと、ちょっと自分自身に関心したりもしている。


「手伝おうか?」

「いいよ。これ干したら終わりだし」


私は最後のタオルを室内干しハンガーへと吊るした。