きみとなら、雨に濡れたい




生まれてからずっと一緒で、同じように成長してきたけれど、私は一度でも和香ちゃんと肩を並べて歩けたことがあったかな。


甘えてばかりで、頼ってばかりで、和香ちゃんが弱音をはける場所を私が奪ってしまっていた気がするの。


そういうことを、ちゃんと話せばよかったね。


和香ちゃんとだから、話せることがたくさんあったはずだよね。


和香ちゃんにもたくさん後悔があるかもしれないけれど、私にもたくさん後悔があります。


だから、和香ちゃん。


また私と双子で生まれてください。

私は和香ちゃんのことがなによりも大切で、誰よりも大好きです。


それで生まれ変わったら、今度こそお互いの気持ちを隠さずに、ずっとずっとおばあちゃんになるまで仲良しな姉妹でいよう。


それと、もうひとつだけ和香ちゃんに伝えたいことがあります。


小暮千紘くんのことです。


この手紙を読んでいるということは、もう彼と出逢っていると思います。


和香ちゃんから見て、千紘くんはどうですか?

私が話していた人とは違いましたか?


きっと和香ちゃんのことだから、『なんで美憂はコイツを選んだんだろう』なんて、何回も思ったはずです。


それはね、千紘くんが和香ちゃんに似てるから。そう考えると私は和香ちゃんにも恋をしていたのかもしれない。

もちろん家族愛だけど、和香ちゃんはずっと私にとって大切な存在だということです。