きみとなら、雨に濡れたい




『美憂はなんでいつもそうなの?』

分かってよ、いい加減。


美憂が私を褒めるたびに、どんどん惨めになっていく気持ち。自分はただ本当のことを言ってるだけで悪意なんてありませんっていう、悪意。

うんざりする。イライラする。

もうこんな気持ちになるのは疲れた。


『……なんで、双子なの』

ぽつりと口から出てきた言葉。


『え……?』


『私は美憂と、双子になんてなりたくなかった』


そう吐き捨てた瞬間、美憂が今まで見たことがないくらい悲しい顔をした。私はそれすらもイヤに感じて、美憂を置き去りにしたまま歩きだす。


謝らなかった。謝りたくなかった。

だって、私にとって本当のことだったから。


美憂の体調が悪化したのは、それから二日後のこと。

発作を断続的に繰り返すようになった美憂は入院生活となり、私が……美憂の病室のドアを叩くことはなかった。