きみとなら、雨に濡れたい





『あのさ、ああいうのやめてくれない?』

明らかにあの人たちは困っていたし、どう反応したらいいのか分からないって顔してた。

今頃はきっと私の容姿のことを美憂と比べながら、ああだこうだと笑っているに違いない。


『ああいうのって?』

『私のこと可愛いとか自慢とかさ、わざわざ言わなくてもいいってこと』


美憂が性格の悪い子で、自分の評価を上げるためにわざと私のことを褒めているのなら、よっぽどそっちのほうが清々しい。

だけど美憂はそうじゃない。

本気で『私より和香ちゃんのほうが』なんて言ってるから厄介なのだ。


『なんで?和香ちゃんは可愛いし私の自慢だよ?』

きょとんとした顔。私がなにに対して怒っているのかも理解できてないのだろう。