「陽ー待ってよー!」
「お前が遅ぇーからだろー!」
「もう、お兄ちゃんなんだからもっと優しくしてよね!」
「バカ、年一緒だろーが」
俺には双子の妹、光(ひかる)がいる。
生まれたときから一緒だし、物心ついたときには光は隣にいて当たり前の存在だった。
おなじ小中高で過ごしてきた俺たち。
大学はお互いにやりたいことが違っていたので、初めて別々の学校に進んだ。
「ってか、俺ら別に一緒に行かなくてもいくね?」
周りから光と一緒にいるのを見られるのは恥ずかしい。
そうこの時の俺は思ってた。
大学生にもなって家族の誰かと……なんて、恥ずかしくて見られたくない。
この周辺にも同じ大学に進んだやつはいるから。
同じ小中高校のやつなら、わかってるけど違う学校から進学したやつは何言うかわかんねぇーからな。
「もう、家族なんだから!」
光はやたらと〝家族〟を強調してくる。
そんな妹だった。
そんな俺たちももう大学二年生だ。
「お前が遅ぇーからだろー!」
「もう、お兄ちゃんなんだからもっと優しくしてよね!」
「バカ、年一緒だろーが」
俺には双子の妹、光(ひかる)がいる。
生まれたときから一緒だし、物心ついたときには光は隣にいて当たり前の存在だった。
おなじ小中高で過ごしてきた俺たち。
大学はお互いにやりたいことが違っていたので、初めて別々の学校に進んだ。
「ってか、俺ら別に一緒に行かなくてもいくね?」
周りから光と一緒にいるのを見られるのは恥ずかしい。
そうこの時の俺は思ってた。
大学生にもなって家族の誰かと……なんて、恥ずかしくて見られたくない。
この周辺にも同じ大学に進んだやつはいるから。
同じ小中高校のやつなら、わかってるけど違う学校から進学したやつは何言うかわかんねぇーからな。
「もう、家族なんだから!」
光はやたらと〝家族〟を強調してくる。
そんな妹だった。
そんな俺たちももう大学二年生だ。