昔からそうだ。彼奴は自分の邪魔をする。 両親の愛も、友達の信頼も、異性からの視線も。 全てあいつが独占する。 ムカつく、今だって……今だってあの人の視線をあいつだけのものにしてムカつく。あんな奴消えればいいのに。 そうだ。誰も消してくれないなら、私が消せばいいんだ。あいつが居ない家は私が支配できる。なら、簡単なこと。 「城内 遥を消す。」