「ゆめ……ッッ、今までどこにーーー。


もう、帰って来ないかと思った」



悲痛に歪む顔を向けた俺は、ゆめをただ見た。


「私の帰る場所は、ここしかないよ」


ゆめ……



抱き締めた。


居なくなって悲しかった。

「ごめんね、私………欲張った。

私だけの先生じゃないのに、私のこと好きなのかな?って、バカだよね。


バカなのは、私。

ごめんなさい、嫌わないで」


ゆめの瞳から溢れる涙。

何故だか悲しくなった。

でも今なら分かる。


「俺は、ゆめが好きだ。


女の子として好きだよ。
不安に思うことあるかも知れない。

だけど守るから、彼女になって」


好きで、好きでどうしょうもない。