冷たい廊下を歩いた。

「ちょっとこっち来い」


非常階段に君を連れ出す。

死角で見えない階段に君を連れ出した。


「大丈夫かーー?」


「先生ッッ、私知らなかった。

佐倉が私を好きなこと。

私、苦しいッッ」



ずっと幼馴染みだった。

好きとかそう言うんじゃない。


そんな関係より、もっと繋がっていた。