「お弁当、ありがとう。


じゃあ行ってきます‼」


「ああ、気を付けてな」


こうやって送り出されたのは、何年ぶり?


もう、ずっと無いね。


だからね、私嬉しかったの。


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「いたいた、佐倉。お待たせ」



見知った後ろ姿を見つけると、迷わず話かけた。


機嫌の悪い佐倉は、私を見てる。



「何その目、私なんかした?」


「昨日いた男、彼氏なんか?」


昨日?ああ、先生か。


そっか、彼氏だと思ってるんだ。