志水先生は、部屋の隅で笑い転がってるし。

透は、なんかご機嫌ななめだし。

私は首を傾げた。


「私、ちょっと御手洗いに行くね。

こっちかな?」


薄暗い店内。

トイレの場所がよく分からない。

「ゆめ!!俺もついてく」


私を呼ぶ透についていく私。


トイレ前に来たのに、透はすぐ近くで待つだけ。


「行かないの?」

思わず声をかけた。

「ゆめを待ってるだけだから。

待ってるからな」


どうして着いてきたのかな?

私は不思議に首を傾げた。