「今の空耳?」



「いや、マジでなんだけど……いいじゃん、別に部屋余ってるろ?」


平然といいのけるし。

何、意味が、わからない。


「いや、無理だから。

今、ゆめとも住んでるし。」


さすがに女のいる家に上がり込みするわけない。


「え、ゆめちゃんいるの?

やったね~、ゆめちゃんお兄さんとイチャイチャしちゃう?」


ノリノリな清隆に、内心イラッ、としたし。

青筋浮いたかも……


「え、いえ、あの……」

困るゆめが居て思わずーーー



抱き締めていた。


「こいつ、俺のだからーー」


キッ、と睨んでやる。