澄んだ瞳が、浅野くんを見てる。


「浅野、ゆめはーーー俺のだからッッ」



先生………。


「………なんでッッ、なんでゆめは死ななくちゃいけなかった。


俺がそばに居たかった。

ゆめちゃんを見た時、ゆめが戻ってきたって思った。」


顔を覆い泣いてる浅野くんが、少しばかり可哀想だった。


だけど、その気持ちを分かってはあげられない。

だけど………



「私も戻ってきて欲しいな、ママとパパが。


私も、大切な人を亡くしたから、気持ちは分かるよ。

浅野くんの気持ちが痛いほど、分かるよ。

一緒に乗り越えて行こう」


私は手を差し出した。