けいちゃんは、お風呂の時間だけ、仕事を中抜けして帰ってきてくれるのだ。

ほんとにいい旦那様だと思う。

私って、幸せ者だなぁ。



24時。

─── ガチャ

そっとドアが開く。

「ただいまぁ。」

囁くような声で、けいちゃんが入ってくる。

「おかえりなさい。」

私は、けいちゃんの首に抱きついた。

うちの子は、比較的、夜よく寝てくれるから、助かる。


けいちゃんは、スーツを脱ぐと、そのままお風呂に向かう。

シャワーを浴びて、戻ってくると

「遥、愛してる。」

と優しいキスをする。

「けいちゃん、大好き。」

と私が答えると、私とけいちゃんの仲良しの時間が始まる。


幸せ。


─── Fin. ───