「顕如さん。復讐しなくても人はいつか死んじゃうんだよ?どんなに力を持っていたとしても必ず衰える。
だったらつまらないことを考えるよりも楽しいことを考えた方が良くないですか?
1度きりの人生だから何度もやり直せる...!」

「...!?
もっと早くお前に会っていれば変わってたかもな。」

顕如さんは私の言葉にはっとした。

「私達と一緒に生きませんか?」

「お前の考え方は正しい、そして純粋すぎて眩しい。
だから俺はお前とは一緒にいれない。
だが、今言ったことは守るようにする。」

「顕如さん...!」

「俺はここを去る。」

そう言って顕如さんは姿を消した。