私は涙が溢れて周りがぼやける。

「知ってたとはどういう事だ?」

「両親が亡くなった数年後、お母様が歌ってた歌を口にしたの。そしたら石が光り出して近くにいた鳥に当たったの。

その鳥と話せるようになって...。
あなたが遠くから銃で撃ったことを告げられたの。」


「石が光り出すのなんて有り得ないと思ってた。
でも、この時代に来てから信長様達に石が光ったと言われて気づいたの。」

「びび!それなら何故他の奴に言わなかった!」

秀吉さんが冷や汗を垂らしながら、少し怒ったように言ってきた。

「言えば...!誰かが柊斗を恨むと思ったから。
あの事件にお母様と最後の約束をしたの。

それは『たとえ私達を殺した人が何処の誰であろうと決して恨んでは駄目』と。
私は最後の約束を絶対に守りたい。」

「びび様。その事を何十年も1人で抱え込んでいらっしゃったのですか?」

渚月...ごめんなさい。