「でも、これだけは言わせて」


「……ん?」


「今度こそ、お前のこと幸せにすっから。もう寂しい思いはさせない」


「うん……」



浩ちゃんとあたしの瞳がぶつかりあって、どちらからともなく唇を合わせた。



「浩ちゃん、大好き」



何回言っても足りない。
いままで紡げなかったぶん、何回でも伝えたい。

何回伝えても伝えたりないよ。



「やっと言ってもらえた」



浩ちゃんは心の底から嬉しそうな顔をしている。



「浩ちゃん、ずっと好きでいてくれてありがとう」


「あたりめーだろ。お前と違ってあれから彼女もいない俺を褒めてほしいね」


「……とかいって、色んな子と遊んで歩いてたってのは知ってるんだからね?」



あの日は、ふーんと思っていたけど、今考えたらなんだから腹立つ。
自分だって、大ちゃんと付き合ってたくせに。



「これからは、お前だけだからいいだろ」



この日は、浩ちゃんの腕に抱かれたまま眠りについた。
ずっと、好きだと言い合って。