手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~


ブブー!! ブブー!!


「うわっ!!」


「えっ!! なに!?」


私がみんなに死神ゲームのことを話そうか迷っていると、いきなり私のスマホが鳴り出した。


この音……。


たしか、昨日、制限時間内に選択肢を選ばなかったときと同じ音だ。


「このブザー、希望のスマホから? 何か画面に出てるよ?」


「えっ!!」


愛子ちゃんに言われて、私はスマホの画面を確認した。


「うそっ!!」


それを見て、私は思わずみんなからスマホの画面が見えないように体で隠した。