手のひらの天秤 ～究極の選択ゲーム～

「はぁ～、だりぃ、おはっー」

「あっ、姉ちゃんおはよう！」


朝食が並んで食べ出した頃、紀望お姉ちゃんが現れた。

今のところはお姉ちゃんも大丈夫そうだ。


「いただきます！」


いつものようにみんなであいさつしてお母さんの作ってくれた朝食を食べ出した。


朝食を食べながら、私は昨日の選択肢について考えていた。


もし、本当に二人が怪我をするなら、
それは今日のいつなのだろう…。

そして、なんとかそれを回避する方法はないのだろうか……。