「なに、今の音?」 私は恐る恐るベッドから出てスマホの画面を確認した。 「こ、これってっ!!」 『時間内にAとBのどちらも選択されませんでした。よって、明日はAとBどちらの選択肢も実現されます。』 画面にははっきりと赤い字でそう書かれていた。 どちらの選択肢も実現される……。 それって、紀望お姉ちゃんも和希も二人とも怪我をするってこと……? ゾッと冷たいものが背中を走った。 まさか、選択肢を選ばないと、どちらも選択したことになるなんて……。