手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~


「あれ……?」


私はそんな日常の光景に違和感を覚えた。


「和希は……? 和希はまだ起きてないの……?」


「えっ……」


弟の和希の姿がなかったのだ。


和希は私よりも早起きで、家ではお母さんの次に早く起きる。


だから、たびたび私は和希に起こしてもらうこともあった。


「何、言ってんのよ、希望?」