私が選ぶしかない。 重さに違いなんてあるはずのない大切な命を。 私が天秤にかけて。 「ごめんなさい……ごめんなさい……」 そうやってまた私は選択をしてしまった。 私じゃない誰かの運命を。 手のひらにおさまるスマホの画面で、 手のひらの天秤の上で…………