制限時間はたったの五分しかない。 スマホの画面の真ん中にある黒丸の制限時間がどんどん短くなっていく。 「志芳ちゃん……私…」 「………………」 私は志芳ちゃんに目配せした。 雨の中、傘をさしていないせいで、二人ともびしょびしょに濡れている。 志芳ちゃんは私の声に反応しないまま、下を見つめて何かを考えていた。